牧野 千穂さん渾身の画集のような絵本『うきわねこ』大人にもおすすめ!|石井講次の おすすめ絵本バンザイ
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牧野 千穂さん渾身の画集のような絵本『うきわねこ』大人にもおすすめ!

『うきわねこ』
 ぶん 蜂飼 耳
 え 牧野 千穂
 出版社 ブロンズ新社
 発行日 2011年7月25日
 対象年齢 6歳から
 評価 ★★★

『うきわねこ』のあらすじ

 よく晴れた日曜日。窓から優しい太陽の光が差し込むリビングで子猫がの”えびお”がおかかのおにぎりを食べていると、宅配便が届きました。お母さんが、対応して荷物を受け取るとおじいちゃんからでした。
 今日はえびおの誕生日です。

 包みをあけると、なかには浮き輪が入っていました。

 えびおの住む町には海も川もプールも無いのにどうして浮き輪を送ってきたんだろうとお母さんは不思議がっています。

 えびおは荷物の中に、手紙が添えられているのを見つけました。

「えびおくん おたんじょうび おめでとう。 プレゼントに うきわを おくります。 とくべつな うきわです。 つぎの まんげつのよるを たのしみにしていてください。 それまでは だいじに しまっておいてください」

引用元:『うきわねこ』 p7

 えびおは大切に浮き輪をしまい、満月の夜が来るのを楽しみに待ちました。

 待ちに待った満月の夜、えびおはお父さんとお母さんが眠りついたあとベットをこっそり抜け出します。大切にしまっていた浮き輪を取り出し、膨らませました。

 浮き輪を付けてベランダにでると、両足がブランと浮き上がりました。浮き輪に乗ったえびおは月に引き寄せられるように、上へ上へとのぼっていきます。

 高く高く空まで上がると、そこには同じように浮き輪に乗ったおじいちゃんが待っていてくれました。

 月明かりに照らされた幻想的な世界、おじいちゃんはえびおを連れて夜の空の旅にでます。そこで出会う夢のような体験とは・・・。

たんぽぽの綿毛のようにホワホワ、フワフワした絵

 今回のおすすめ絵本、表紙の絵を見て頂けてもわかると思いますが、本当に絵がキレイなんです。まるで画集を見ているみたい。

 蜂飼 耳さんがお話を作った後に、それに合わせて牧野 千穂さんが絵を描かれたそうなのですが、牧野 千穂さんが描き始めた時に幼稚園生だった娘さんが、出来上がったときには小学4年生になっていたそうです。

 それほど長い年月に描かれた、膨大なラフ画。初めての絵本ということで、自分のスタイルを絵本の絵に落とし込むことの苦労について絵本ナビのインタビュー で答えられていました。

 特にブロンズ新社の若月眞知子編集長の言葉が印象的でした。

─── そんな出会いがあったんですね。牧野さんは原画を上げるまでに随分苦労をされたと伺ったのですが…。

若月:牧野さんは装画の仕事では、原画を数倍の大きさで描いてこられたんですね。パステルで何層にも塗り重ねて、時間をかけて、とても緻密に仕上げていく…それが彼女の持ち味なんだけど、絵本で同じことをすると、とても巨大な原画になってしまうし、時間もかかりすぎて、しかも、静的すぎる絵になってしまう恐れがありました。「これは冒険の物語だから、冒険のダイナミズムを出すために、もっと手前で、描く手を止めては…」というのが私や沖本、坂川さんの意見でした。 でもパステル画を手前で止めるっていうのはすごく難しいんです。牧野さんのポリシーと逆行することを行う、その折り合いを付けるのに時間がかかったんだと思います。 しかし、牧野さんで絵本を作りたい、できれば最初の作品を作りたいという私達の野心はすごかった(笑)。 蜂飼さんもこんな素敵なテキストを描き下ろしてくださったし、奇跡のような本ができたと思っています!

 長い時間、試行錯誤の末に辿りついた、えびおは可愛くて可愛くて。幾重もの色を塗り重ねたパステル画は本当に柔らかく、とっても暖かです。まるで、たんぽぽの綿毛が舞い上がるように、読み手の私達も一緒に地球の重力から切り離しファンタジーの世界へ連れて行ってくれます。

読み聞かせた時のウチの娘の反応

 初めて読み聞かせた時、娘はしきりに「お母さんはどこ?」「お母さんいないの?」と聞いていました。

 お母さんは序盤に少しだけお話に登場するのですが、主要人物でないため絵には描かれていません。

 ウチの娘はお母さんという存在が大好きです。とても優しく温かい絵本をみて牧野千穂さんが描いたお母さんネコを見たかったのだと思います。

「お母さんは描かれていないね。」というと「いないね〜。」とても残念そうにしていました。

 お話自体にはピンとこなかったみたいです。まだ3歳には早すぎたのか、読み終わらない内にドンドンとページをめくって次の絵、次の絵と話を進めてしまいました。

 小学生以降の方がお話も含め堪能できると思います。ウチももう少し大きくなったら読み聞かせてあげたいですね。

 子供だけでなく、大人の人にも是非おすすめしたいですね。可愛いえびおに癒やされること請け合いです。

うきわねこ
蜂飼 耳
ブロンズ新社

小学生以降のお子さんや大人も楽しめる牧野千穂さん渾身の絵本。おすすめです。

バンザイ

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