日本教育の苦手分野『読解力』を家庭学習で補おう!『図解 フィンランド・メソッド入門』|石井講次の おすすめ絵本バンザイ
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日本教育の苦手分野『読解力』を家庭学習で補おう!『図解 フィンランド・メソッド入門』

図解 フィンランド・メソッド入門

『図解 フィンランド・メソッド入門』
 著 北川 達夫
 出版社 経済界
 発行日 2005年11月7日
 対象年齢 大人から
 評価 ★★★

 毎回、国際学習到達度調査(PISA)の結果が発表されると日本の子供の読解力が落ちているというニュースが流れますね。

PISA調査 学習意欲と読解力を高めよう 日本の子供たちの学力は、理数分野で高い水準を維持しているが、読解力は低下傾向にある。読書などで長文に接する機会を増やしたい。/ 読売新聞 / 2016年12月11日

 始まりは読解力の順位がダントツに悪かった2003年(14位)の「PISAショック」ですね。これをキッカケに文部科学省が「脱ゆとり教育」へ大きく方向転換しましたね。

 そして、その「PISAショック」の後から日本に紹介され始めたのが2000年、2003年と読解力1位の国、フィンランドの教育方法『フィンランド・メソッド』です。

 私がこの本を初めて読んだのは2006年でした。その頃は独身。子供もいませんでした。この本と手にとった理由。それは自分のコミュニケーション、プレゼンテーション能力を向上させたかったからです。

 元々理系で、文系科目が苦手でした。働き始めてから仕事はチームワーク。社内、お客様とのコミュニケーションが円滑に行うことが肝ですが、そこに大きな壁を感じていた私は、色々と勉強していました。その中の一冊が、今回おすすめする『図解 フィンランド・メソッド入門』です。

 実際、この本は役に立ちましたし、今度は子供が生まれ子供の教育について考えた時、再度読み直したいと思って再購入しました。(以前の本は知人に上げてしまったため。)

『図解 フィンランド・メソッド入門』の内容

 最初のイントロダクションで著者がフィンランドへ教育事情の調査で現地の教育者との会話をもとに読解力を向上させる秘密を明かしています。

「どうしてフィンランドは読解テストで1位になれたのだと思いますか?」
「よく練習したからだろうね」
「残念ながら、日本はあまり点数が良くなかったんですよ」
「練習が足りなかったんだろうね」
 実は、この会話の中に、すべての秘密が隠されています。
 フィンランド人は「よく練習したから」成績が良かった。日本人は「練習が足らなかったから(実際には、ぜんぜんれんしゅうしていないから)」成績がよくなかった。
 そう、ただそれだけのことなのです。

引用元:『図解 フィンランド・メソッド入門』p23

 読解力は練習で伸びる。これは、私自身の実感としても納得できるものです。実際に社会人になってからトレーニングしたことにより、苦手だと思っていた読解力や論理構成力が向上しました。

 そして、『図解 フィンランド・メソッド入門』では読解力を構成する要素を

  • 発想力
  • 論理力
  • 表現力
  • 批判的思考力
  • コミュニケーション力

の5つに分解し、その要素ごとにフィンランドで徹底的に行われている練習方法を紹介しています。

 フィンランドて使われている教育ツール(マインドマップ、ミクシ?(どうして?)パラグラフ・ライティング、ディスカッション、ディベートなど)と効果的な使い方、使う時にどのような点にフォーカスして子供を導くのが良いのかなど丁寧に説明してくれていて分かりやすい!

物事には上手いやり方と下手なやり方がある

 「日本の子供が練習が足らない」と言われることに少し違和感がありませんか?

 ゆとり教育と言われるけど、勉強してないとは思えない。私自身も国語は嫌いではありませんでしたが、それなりには勉強したし、本もよく読む方だったと思います。しかし、読解力はつきませんでした。

 それは、やはりやり方が下手。効果的な練習方法でないからだと思います。

 実際に2003年「PISAショック」の後、日本の教育機関も読解力強化に取り組んでいるにも関わらず、2016年でも8位、『読解力は低下傾向』というニュースになってしまうのです。日本は読解力の教え方が下手なんです。

 そんなにフィンランドやり方は違うのでしょうか?どう上手なのでしょか?

 では、私がこの本を読んでどうしてフィンランドのやり方は良いなと思ったのか一つの例をお話したいと思います。

 これは、会社のメンバーで企画会議を行っていたときのことです。

 参加メンバーは偉い人から新人まで。沢山のメンバーでアイディア出しをしようという会議でした。

 会議半ばに、中堅メンバーが言いました

 「誰かの発言に対して否定的な意見を言わないで欲しい。萎縮して発言できなくなってしまう。」

 正直なところ「議論して企画を磨き上げる必要があるのに、批判的な意見をするなって甘えだろ!それくらい乗り越えてこいよ。」と思いました。口には出しませんよ。勿論。さらに萎縮させてしまうことは分かりますから。

 社会に出て実感したのですが、日本人はディスカッションやディベートが下手くそな人が多い。特に批判されること、批判することが苦手というか前向きな議論としての批判を受け止めたり、批判をするのができないで感情的になってしまう人が多い。

 こうした扱いの難しい『批判すること、されること』フィンランドでは以下のように練習しているそうです。

  1. クラスを4〜5人のグループに分けます。
  2. 4〜5人で一つの作文を作る。カルタ(マインドマップ)でアイディアを出し合って、書き手を決めて、書き手は他のメンバーの意見を取り入れながら書き上げる。
  3. 完成した作文をメンバー全員で読んで、書き手以外のメンバーがそれぞれ「良いところ」と「悪いところ」を10個あげる。(4人グループなら書き手以外のメンバーが3人。したがって良いところ」と「悪いところ」が30個ずつ出来上がります。)
  4. 話し合って「良いところ」と「悪いところ」を10個ずつに絞り込む。
  5. 書き手は「悪いところ」を考慮して書き直しを行う。
  6. 書き直された作文を隣のグループに渡し、渡されたグループは作文を読んでメンバーがそれぞれ「良いところ」と「悪いところ」を10個あげて、集まった物を話し合いで10個に絞る。
  7. その隣のグループが挙げた「良いところ」と「悪いところ」もとに、書き手がまた全文書き直す。
  8. 全グループに作文を廻し、同じことを繰り返して作文が完成!

 このように、批判する役割、批判される役割を明確に定義して、それを交互に繰り返すことはともて良いと思いました。

 議論する時、誰もが批判したり、されたりしているのですが、批判する対象、されている対象は机上に上がっているアイディアなのです。人ではないのです。一度机上に上がったアイディアはもう誰のものでもありません。このアイディアに対して議論しているのです。このアイディアを誰が出したということは、まったく関係ありません。このあたりの切り離しが上手くできないと、自分のアイディア=自分になっている人がいて、まるで自分が批判されたように感じてしまい感情的になったり、また批判することに嫌悪感を感じてしまうのだと思います。

 それを、批判する役割、批判される役割を認識して行うことで、これは議論する時の役割の一つでその役割を繰り返すことで作品が良くなっていくという成功体験が『批判すること、されること』の関わり方、上手なやり方を身につけていくことが出来ます。

 このやり方を仕事の会議の時に知っていたら良かったと、後日この本を初めて読んだ時に思いました。

 このように、物事の習得には効率的で上手なやり方があります。その反対にいくらやっても上達しない下手なやり方もあります。

 世界1位の上手なやり方『フィンランド・メソッド』を頭の片隅に置いて、子供への絵本読み聞かせや教育に取り組みたいと思います。

 世界1位の上手なやり方『図解 フィンランド・メソッド入門』おすすめです。

バンザイ

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