日本人の知らない英語絵本のド定番Dr.seussの『Green Eggs and Ham』|石井講次の おすすめ絵本バンザイ
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日本人の知らない英語絵本のド定番Dr.seussの『Green Eggs and Ham』

Les Oeufs Verts au Jambon / Green Eggs and Ham (I Can Read It All by Myself Beginner Books (Hardcover))

『Green Eggs and Ham』
 作 Dr. Seuss
 出版社 Random House
 発行日 1960年8月12日
 対象年齢 3歳から
 評価 ★★★★

現代のマザー・グースとの評されるDr.seuss

 英語圏ではマザーグースなどライミングを多用したわらべ唄やお話は幼児の英語耳を作る効果があり、早期英語教育で重点的に取り入れられています。

 ライミングの英語耳を作る効果や早期英語教育への重要性についてはコチラの記事をごらんください。

英語耳の作り方『アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている―英語が話せない子どものための英語習得プログラム ライミング編』

英語耳を作るには幼児期こそ黄金期と言われるけれど、何をしたら良いか分からないという疑問への答えがここにある。アメリカの幼児、小学生への英語教育方法を教えてくれる『アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている―英語が話せない子どものための英語習得プログラム ライミング編』を紹介します。

www.ehonbanzai.com

 そして、幻想的で奇妙奇天烈なキャラクターのデザインや、奇抜な色使い、ライミング(韻)とアナペスト(韻脚)を多用する、独特のリズミカルで面白みのある文体で世界中の子供を魅了することから現代版マザーグースと評されているのがDr.seussなのです。

 今回おすすめするのは『Green Eggs and Ham』も世界中で愛されています。

 日本ではまだあまり知られていませんが、英語圏では知らない人はいません。

 小さいダコタ・ファニングが可愛くて泣けてしまう映画『アイ・アム・サム』のモチーフに使われたり、フロリダ・オーランドにあるユニバーサル・スタジオのアトラクションになったり、オバマ大統領もホワイトハウスの Easter Egg Rollのイベントで招待した子供たちに『Green Eggs and Ham』を読み聞かせています。(Egg繋がりですかね。)



『Green Eggs and Ham』のあらすじ

I am Sam
I am Sam
Sam I am

That Sam-I-am!
That Sam-I-am!
I do not like that Sam-I-am!

引用元:『Green Eggs and Ham』p3〜9

 小さなサルが犬の上に乗って部屋に飛び込んできました。紳士ぶって右手で被っていた赤い帽子を少し持ち上げ、目を仰々しくつぶり挨拶しています。左手には「I am Sam」と書かれたプラカードを掲げています。

 壁際で黒くて長い歪なハット帽を被り、新聞を読んでいる毛むくじゃらのおじさんの前を勢い良く通り過ぎていきました。あまりにも騒々しいので、毛むくじゃらのおじさんは新聞から顔をあげ、音のする方へ目を向けました。

 そうすると、サルがまた勢い良く戻ってきました。今度は一回り大きな犬に乗り換え、プラカードは『Sam I am』に変化しています。

 サルを見咎めた毛むくじゃらのおじさんは、憎々しそうにいいました。

 「Sam-I-amだ!Sam-I-amが来やがった!私は本当にSam-I-amが嫌いだ!」

Do you like green eggs and ham?

I do not like them,
Sam I am.
I do not like
green eggs and ham.
I do not like that Sam-I-am!

引用元:『Green Eggs and Ham』p10〜13

 サルがまた戻ってきました。今度は奇妙なマジックハンドで料理を運んできました。毛むくじゃらのおじさんの目の前に突きつけて訊ねます。

 「緑の卵焼きとハムはいかがですか?」

 毛むくじゃらのおじさんは答えます。「いいかい、Sam I am 。私はこんなものは食べない。私は緑の卵焼きとハムが本当に嫌いなんだ。」

Would you like them
here or there?

I would not like them
here or there.
I would not like them
anywhere.
I do not like
green eggs and ham.
I do not like them,
Sam I am.

引用元:『Green Eggs and Ham』p14〜17

 「ここなら食べる?あそこなら食べる?」サルはしつこく訊ねます。

 毛むくじゃらのおじさんは無下に断ります。「ここでも食べないし、あそこでも食べません。どこでだって食べません。私は緑の卵焼きとハムが本当に嫌いなんだ。いいかいよく聞くんだ、Sam I am 。本当に本当に嫌いなんだ。」

 このようにサルがあの手この手で緑の卵焼きとハムを毛むくじゃらのおじさんに執拗にすすめます。毛むくじゃらのおじさんは断りながらサルから逃げようとしますが、最後には根負けして一口食べてみます。そしたら何ということでしょう。「おいしい!とーっても美味しい!私の大好きな味だ!」ってなります。あ〜良かった。

なんといってもDr.seussのライミングのアナペストの効いた文章が楽しい!

 ライミングは韻。終わりの音が同じ単語を重ねてリズムを作る手法で、ラップなどでもつかわれているので、日本人にもまだ馴染みがありますね。

 アナペストは、2つのアクセントの弱い音節の後に1つのアクセントの強い音節という音節パターンを繰り返すことで、文章に波打ち、疾走するリズムを生みだす手法です。単語にアクセントが少ない日本語の文章にはない手法のためイマイチ馴染みがなくイメージがつきにくいですね。

 試しにオバマ大統領が『Green Eggs and Ham』朗読している動画を見てみて下さい。

 どうですか?まるでとても高尚な演説を聞いているような気分になりませんか?もちろんオバマ大統領の読み方が上手なせいもあるでしょうが、Dr.seussのライミングとアナペストの効いた文章がそうさせているのです。

 使われている単語も簡単なものだけですし、文章も簡単。けれどライミングとアナペストによって、面白みが生まれてきます。ぜひ英語で楽しんでもらいたい絵本です。

 あと、オバマ大統領が読み終わった後に子供たちに「Now here's the point? What' the point?」と問いかけていますね。

 アメリカの家庭では親が絵本を読み聞かせた時にこうやって「What' the point?」って訊ねていそうですね。そうやって子供の読解力を鍛えているんですね。

 ただ、「What' the point?」って言いまわしがいかにもアメリカっぽくてちょっと笑ってしまいました。

 そして、「You don't know if you like something until you ? You got to try it out. That's my point!」英語ってキザというか、カッコイイ言いまわしが多いですよね。演説とかだとカッコイイ!って思えるけど、自分が言っている所を想像するとちょっとテレますね。

3歳になるウチの娘ピヨちゃんの反応

 初めて読み聞かせた時は日本語は使わず、すべて英語だけで読み聞かせました。

 ピヨちゃん、読み聞かせて6ページ目くらいで、英語の不思議なリズムと音にびっくりしたのか「うん?」って感じで振り向き、不思議そうな顔で私の顔を見上げてきました。私が何事もないように読み進めるので、また絵本の絵に向き合い、必死で情報をつかみ取り何とか話を理解しようとしていました。

 その時、文章の中にある"like" を指差し

 「これ好きだよ。」とピヨちゃんがいいました。今度は私が「うん?」って感じで何を言っているのか初めは分かりませんでした。

 するとぴよちゃんは別の文章に含まれている"like" を指差し、「これも”好き”だよ。」と教えてくれます。

 え〜!!!どこで覚えの!!!ピヨちゃん”like”という文字列が”好き”という意味をどこかで学んできていました。誰に教わったのか聞いてみたのですが、正確な答えは帰ってきませんでした。本当にビックリしました。

 しかし、今は読み聞かせの途中なので、驚きはちょっと横に置いといて続きを読み進めます。("like"という単語が頻発する絵本なのでピヨちゃんはしばしば”like”探しに夢中でした。)

 読み進めると、クライマックスの毛むくじゃらのおじさんがハムを食べたところでピヨちゃんが「ハム食べたね。」と呟きました。なんとなしにハムを食べろ、いや食べない抗争が行われていることは感じていて、やっとハム食べたという大体のストーリーは掴んでいたようです。子供って凄いですね。

 二回目は一文ごとに英語を読んだら、日本語訳。英語。日本語訳。と交互に読み聞かせた所。シュールなサルと毛むくじゃらのおじさんのやり取りをとても楽しんでいました。そして読み聞かせ終わったら「ピヨちゃんも卵とハム食べたい!」と影響されてました。

 それから、時々お風呂場などで『Green Eggs and Ham』のセリフを言うと目を輝かせて「ハムのお話、して。」とお願いしてきます。

 ちょっと的外れで噛み合わないシュールなやり取りが面白いようです。

Green Eggs and Ham Book & CD (Book and CD)
Dr. Seuss
Random House Books for Young Readers

 簡単な単語と文法だけなのにとっても面白いライミング絵本。これなら英語の苦手なお父さん、お母さんでも読み聞かせやすいと思います。おすすめです!

バンザイ

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