子供と一緒に歌を歌うように楽しむ絵本『きょだいな きょだいな』|石井講次の おすすめ絵本バンザイ
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子供と一緒に歌を歌うように楽しむ絵本『きょだいな きょだいな』

きょだいな きょだいな (こどものとも傑作集)

『きょだいな きょだいな』
 作 長谷川 摂子
 絵 降矢 なな
 出版社 福音館書店
 発行日 1988年5月1日
 対象年齢 2歳から
 評価 ★★★★★

読むたびに感心させられてしまう絵本

 今回のおすすめ絵本は読むたびに「上手に作られた絵本だな〜。」と感心してしまいます。

 長谷川 摂子の歌のような文章に降矢 ななの躍動感のある絵。
 絵と文字の割り振り。
 お話の発想、アイディア。

 読めば読むほど素晴らしさが身にしみるというか、何度も楽しめる絵本です。

『きょだいな きょだいな』のあらすじ

あったとさ あったとさ
ひろい のっぱら どまんなか
きょだいな ピアノが あったとさ

引用元:『きょだいな きょだいな』p2

 見渡す限り地平線が広がる広い野原。太陽の光が柔らかく降り注ぐなか、巨大なピアノを小さな狐が見上げています。余りにも大きいので、いくら見上げてもピアノの裏側しか見えません。

こどもが 100にん やってきて
ピアノの うえで おにごっこ
キラリン グヮーン
コキーン ゴガーン

引用元:『きょだいな きょだいな』p5

 ピアノはとっても大きいので屋根の上を走り回っても、鍵盤の上ではねても大丈夫。ピアノの上から遠くを望めば、向こうの丘の、そのまた向こうの丘まで見渡せます。

 『きょだいな きょだいな』は山あり谷ありといったストーリーがあるお話ではありません。

 広い野原の上に巨大なピアノやせっけん、いろんなモノがあらわれて、100人の子供がやってきてその巨大なモノを楽しむ。そのパターンの繰り返しです。

 そして、最後きょだいな扇風機の風にのって100人の子供たちは親のもとに飛んでいきます。ただいま〜!ハグ。ギュッ!

長谷川 摂子のリズミカルな文体と降矢ななの躍動感溢れる絵

 長谷川摂子さん小さい頃からわらべうたが好きで、保育士時代には「わらべうた研究会」というのに入って勉強していたそうです。

 私は小さい頃からわらべうたが好きで、保育士時代には「わらべうた研究会」というのに入って勉強していました。末の息子が2歳のときには、いろいろと歌の絵本を読んで、一緒に覚えたんですよ。それで、こんなに楽しいなら私も何か歌をつくりたいな、いっそのことリズムと音だけでおもしろい歌ができないかしらって思ったんですね。それでできたのが、「めっきらもっきら」の歌。保育園の送り迎えのとき、自転車の後ろに子どもを乗せて、一緒に歌っていたんですよ

 まさに『きょだいな きょだいな』は童話というよりもわらべうたの構造を利用して作られていますね。

 節のついたリズミカルな文体。「パターンの繰り返し」を活用したテンションを盛り上げる手法。リズムと音だけでおもしろい歌のようになっている擬音。

 もちろん文体や構造だけでなく、そこに描かれているお話も発想豊かでとても面白い。

 そして巨大で奇想天外なお話を、更に膨らませ100人の子供たちを暴れ回らす降矢ななの躍動感溢れる絵!

 躍動感溢れるタッチと多彩な色彩でページをめくるたびに読み手を惹きつけて離しません。巨大なものは本当に大きくて威圧感があり。子供は本当に元気に飛び跳ねていて。近くの景色。遠くの景色。お空。太陽。色々なものに目が惹きつけられて、絵に見入ってしまいます。

ウチの娘のピヨちゃんの反応

 3歳になるウチの娘のピヨちゃん。いつもなら絵に見飽きたり、次の展開が気になったりして自分でどんどんページをめくっていってしまうことがあるのですが、『きょだいな きょだいな』はそういったことがありません。

 ページをめくると絵をじっくり観察するように鑑賞し見入っています。その様子に合わせ、ゆっくりと文章を読みピヨちゃんが絵に満足した雰囲気を感じた所でまたページをめくります。

 長谷川摂子さんの文章の節回しと、絵と文章の割り方が丁度いいため、読み聞かせのリズムも乗り、読み聞かせている側も気持ちいいんです。

 読み聞かせ終わると、私もピヨちゃんも美味しい料理を食べたあとのような満足感を感じます。(ピヨちゃんが感じているかは、かってな推測です。)

 長谷川 摂子のリズミカルな文体と降矢ななの躍動感溢れる絵を楽しんで貰いたい。おすすめです!

バンザイ

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