絵本版 はじめてのおつかい『こんとあき』|石井講次の おすすめ絵本バンザイ
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絵本版 はじめてのおつかい『こんとあき』

『こんとあき』
 さく 林 明子
 出版社 福音館書店
 発行日 1989年6月30日
 対象年齢 2歳から
 評価 ★★★★★

娘の一番好きな絵本です

 石井家は林 明子ファンです。
 林 明子さんの絵を見ると、なぜか天日干しした布団のいい匂いを思い出します。あの暖かで柔らかい絵が大好きなんです。だから、今日のおすすめ絵本『こんとあき』も「まだ難しいかな?」とは思いながら、まだ赤ちゃんのころから読み聞かせてきました。

 0歳の娘もストーリーは理解できなくても絵を見て楽しんでいるようでした。
 1歳の頃には犬が出てくる場面では「ワンワン。ワンワン。」と指をさしたり、絵の中身や大まかなストーリーは把握できているようでした。
 2歳の頃には話に引き込まれ、いっしょにドキドキしたりホッとしていました。
 
 他にも色々な絵本を読み聞かせてきましたが、累計で一番「読んで」とせがまれたのは『こんとあき』です。その時々で娘の絵本ランキングにも流行り廃りがあり、常に一番というわけではありませんが、長い期間上位に位置し続けています。

 作者の林 明子さんご自身も一番気に入っている作品だそうです。

『こんとあき』のあらすじ

 きつねのぬいぐるみの こん は女の子の あき が生まれた時、おばあちゃんからおもりをたのまれて、さきゅうまちからやって来ました。二人はいつも一緒。

 時が経ち あき は大きくなり、それをずっと見守ってきた こん は古くなり綻びてしまいました。そこで 綻びた腕を直してもらうため さきゅうまち にいるおばあちゃんの家へ二人で旅にでることにしました。

 二人は無事におばあちゃんの家にたどり着けるのでしょうか?こんの腕はキレイに直してもらえるのでしょうか?

子供は『はじめてのおつかい』が大好き

 小さな女の子と、きつねのぬいぐるみの(兄弟)二人旅。そうまさにテレビ番組の『はじめてのおつかい』同じ舞台設定ですね。

 娘は『はじめてのおつかい』が大好きです。娘のために毎回録画しています。友人の子供も大好きだそうです。
 以前は、『はじめてのおつかい』は子供を持つ親世代をターゲットにした番組だと思っていました。実際、子供を持つといやー、泣いちゃいますね。見事に心を撃ち抜かれています。けれど、小さい子供もこんなに惹きつけるとは思っていませんでした。

 確かに、親世代がお使いに出す親に感情移入するように、小さな子供世代はお使いで頑張る子供に感情移入しやすいんですね。誘惑に負けそうになっちゃうところとか、親の居ない不安感など、子供ならではの心の機微に敏感に反応しているのだと思います。

 見ている時は集中しすぎてテレビ画面を睨むように食い入って、見終わったら「おねえちゃん、エンエンしちゃったね。」「おにいちゃん、がんばったね。」などと感想?内容報告?をしてきます。そして、「もう一回みたい。」とねだります(笑)
 

子供の頃って不安なものでしたね

 『こんとあき』も『はじめてのおつかい』と同じように、子供ならではの心の機微が上手に描写されています。この本を読んでいると、僕は小学生の頃、同じように妹と二人だけで祖父母のいる街まで電車で旅した時のことを思い出します。

 僕の家は結構小さい頃から子供だけで何でもさせようという教育方針だったので、祖父母の家へ遊びに行くのも子供だけで行かせることがありました。二人旅といっても、駅までは親が送ってくれて、向こうの駅では祖父母が迎えに来てくれている。乗り換えもなく、電車に一本乗って、目的の駅についたら降りるだけの簡単なものです。

 けれど途中、駅で停車する度に少し不安になるんです。覚えているのは出発する駅名と降りる駅名だけですから、途中の停車駅で駅名を言われても、
 「ここで降りるんじゃないよな?」
 「乗り過ごしたりしてないかな?」
 「間違って反対方向の電車に乗ってないかな?」
と色々と不安な思いが湧き上がってくるんです。

 窓の外をキョロキョロみたり、乗務員さんを探してみたり、周りの乗客の様子を伺ったりそわそわするんですけど、解決する訳ないですよね。解消されはしないけど、なんとか自分を信じて乗り越えるんです。そして、しばらくそんなことを繰り返した後、降りる駅名のアナウンスを聞いてホッとするんです。そして、すぐ駆け足で出口へ向かい、迎えに来ていた祖父へ飛びつきました。

 大人になった今なら、スマホでちゃちゃっと調べたり、スマホが無くても周りの人に尋ねることも簡単で、不安の解決方法はいくらでも見つけられます。しかし、子供の頃って大人に尋ねるのも勇気がいるし、解決するための知識も情報量も全然少なくて、それを小さな小さな勇気や自分や兄弟を信じることなどで乗り越えてたんだな〜って想い出すんですよ。

 この本の主人公 あき も 色々なアクシデントに襲われ、不安になったり泣いたりします。それを こんに支えられたり、勇気を振り絞り行動することで乗り越えていきます。

  あきとこんの心の機微の優しく丁寧な描写に、親なら子供と重ね合わせジーンと泣けてくるし、子供は自分と重ね合わせドキドキしたり、がんばれーって応援したり、ホッとすることでしょう。

 『はじめてのおつかい』好きなら『こんとあき』おすすめです!
 

バンザイ

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