地震に備える『はなちゃんの はやあるき はやあるき』|石井講次の おすすめ絵本バンザイ
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地震に備える『はなちゃんの はやあるき はやあるき』

『はなちゃんの はやあるき はやあるき』
 さく 宇部 京子
 え 菅野 博子
 出版社 岩崎書店
 発行日 2015年01月23日
 対象年齢 2歳から
 評価 ★★★

本日 9月1日は防災の日

 今日は、防災の日です。1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災に因み設定されました。

 ということで、「娘に防災意識を高めてもらおう。」と本日のおすすめ絵本『はなちゃんの はやあるき はやあるき』を読み聞かせました。この絵本は、2011年3月11日に起こった東日本大震災。「奇跡の脱出」としてニュースになった野田村保育所が題材となっています。

 どうして、園舎を流失するような大きな津波から園児約90人、職員14人の全員が無事に避難することができたのでしょうか?

『はなちゃんの はやあるき はやあるき』のあらすじ

 主人公のはなちゃんの通う保育園では、毎月1回、避難訓練をしています。のんびりやさんのはなちゃんは、ついついちょうちょや花が気になって、いつも遅れてしまいます。

すると、先生がはなちゃんに言います。

「はなちゃん、のんびりしてるとつなみにさらわれるぞ! がおがおがお〜んって!」

 はなちゃんは、はやあるきの練習をすることにしました。毎日、毎日、色んな場面ではやあるきの練習をします。

 そんなある日、大きな地震が保育園を襲います。避難訓練の通り、テーブルの下に急いで潜ります。先生の指示にしたがって、高台へ避難します。はなちゃんは練習した成果を発揮して、はやあるき。みんなに遅れずに高台をめざします。

日頃の備えが命を救う

 私は、東日本大震災の時は東京に居ました。震源地から離れた東京でさえ、とても大きく揺れましたね。東京が震源地なのではないかと思うくらいでした。

 郵便局のATMでお金を引き出した直後に地震に襲われたのですが、余りの揺れに、地震が収まるまで郵便局の中でじっとしているのが良いのか?すぐさま郵便局から外の道路へ避難したほうが良いのか?もう、パニックです。

 ミシミシ音をたてて、グワングワン揺れるもので郵便局が倒壊するのが怖くなり、揺れている最中にも関わらず、外に飛び出しました。外へ飛び出すと、アスファルトの地面が波打ち、電信柱はメトロノームの振り子のようにに左右に大きく揺れ、ブロック塀は崩れ落ちていました。その光景は恐怖を通り越し、非現実のように感じられました。

 後で調べた所、1981年(昭和56年)に新耐震基準導入に建てられた建物は耐震強化されているため倒壊の心配は少ないそうです。郵便局は比較的新しい建物だったので、建物の中で地震が収まるまで待ったほうが良く、外に飛び出した判断は間違いでした。

 地震が収まった後も、避難所へ避難すべきかどうか?など右往左往し、すぐに得られる情報もテレビからの僅かなものしかなく、周りの人と情報交換をしてどうしたら良いか相談していました。

 2016年(平成28年)の熊本地震を見ていても思うのですが、地震直後には行政の助けが間に合わない、自分自身で判断し生き延びなければならない期間が存在します。その時、やはり支えになるのは日頃の防災訓練などの災害への備えがどれだけできていたか。それが命の分かれ目になるのだと改めて感じました。

子供への上手な伝え方

 この絵本は地震の恐ろしさ、何も知らない子供へ防災訓練の大切さを良い塩梅で伝えてくれます。実際の体験が元になっているため、臨場感がすごいんです。実体験が持つ力が絵本に宿っています。

 娘も最初から絵本の雰囲気を感じているのか、眉間にシワを寄せて聞き入り、津波が襲う場面では、僕の腕をギュッと掴み怖さを堪えていました。

 そして、皆が無事に避難できた後も「避難訓練のお陰で助かって良かったね。」というトーンは一切無く、地震と津波によって大切な物を奪われた悲しみ、災害へのやり場のない感情が描かれています。

 最後は、それでも前を向いて生きていく。

 災害とは?災害に合われた人はどうだったのか?真正面に向き合い、真摯に描かれています。

 娘は幸いなことに、大きな災害に合ったことはありません。しかし、だからこそ、いざという時にパニックにならず正しい判断ができるように、災害のことをきっちり臨場感たっぷりに描いた『はなちゃんの はやあるき はやあるき』を読んであげることが大切なのだと思います。

 ウチでは毎年9月1日防災の日に読み聞かせることに決めました。

 子供の防災意識を育ててくれる『はなちゃんの はやあるき はやあるき』おすすめです!
 

バンザイ

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